スクールIEに見切りをつけから、しばらくは私が教えていました。
しかし、子供とケンカになってしまうこと、仕事の忙しさ、勉強の難しさなどの理由から二週間ほどで私が音を上げ、やはり学習塾に入れさせることに決めました。
そうなると、前回のような失敗をしたくありません。
まずはもう一度、個別指導塾なのか集団指導塾なのかの判断からしていくことにしました。
前回の選択で個別指導塾を選んだのは、塾の授業についていけないときの家族によるサポートが困難であると考えたからです。
金銭的に家庭教師を雇ってあげることも、知識的・時間的に家族が教えてあげることもできません。
個別指導塾は絶対にダメだという結論に至りました。
これは、スクールIEだけが理由ではありません。
茨進、思学舎、明光義塾などの個別指導もスクールIEと同じだったからです。
上記の3つの説明を聞きにいって、体験授業も受けました。
言うことはどこも立派でした。
話だけを聞いていると、どこでも大丈夫なような気がしてきます。
しかし、上記の事柄の化粧をとると次のような文言に変わります。
中学受験に対応 → 中学受験を目指している子供も受け入れはしているけど、指導できるかは別問題。
子供に合わせたカリキュラム → 塾側が管理をしきれないから先生任せ。先生が違うのだから授業のペースや教えることが子供によって異なる。その先生も合格までの学習計画を作って進めていくのではなく、先生の感覚で授業のペースや学習内容が決まる。
適切な宿題 → 授業で間違ったところを宿題として出す。ただ量がプリント1枚分もないので、知識の定着は困難。
中学受験に明るい先生 → 嘘。
というのが現実です。
体験授業のときに、担当をしていただいた先生と話をさせてもらったのですが、江戸取、茗溪、常総の入試問題の特徴すら、どの塾の先生も的確にこたえることができませんでした。
また、宿題を正規の授業と同様に出して欲しいと頼んだのですが、出してもらった宿題は30分もかからずに終わってしまう内容でした。
以上の理由から、集団指導塾を選ぶことに決めました。
もし、子供が塾の勉強につまずいたらその時は、私が全力でサポートをすることを誓いながら。
そして選んだのが、TSSつくば予備校でした。
選んだ理由が、
『合格実績が優秀であったこと、使用テキストが予習シリーズであったこと、レベル別にクラス分けされていること、先生の中学受験知識が豊富であったこと、かなりの量の宿題が出ること』
でした。
思学舎や茨進にも説明を聞きにいったのですが、どちらの塾も中学受験の知識が不明瞭でした。
塾の本部は情報を積み重ねているのかもしれませんが、少なくとも教室長という教室責任者の方は中学受験の知識はあまり持ち合わせていませんでした。
そして、始めの入会テスト。
見事に、一番下のクラスでした…。
と、ひとり奮起していたことを今でも鮮明に覚えています。
年度の途中入会であったため、すでに終えている学習分野の勉強を行うために個別指導の併用を進められましたが、そこは金銭的な事情から断りを入れました。
そのため、家庭でその勉強を進めていく必要がありました。
学習計画は下記の通りです。
- 週3で塾(1回あたり3時間半)
- 塾のない日に、先に進められてしまった分野の勉強(1日2時間)※土日は6時間
- 塾のない日に、塾の宿題(1日2時間)
- 学校の宿題毎日(30分~60分)
平日は私の帰りが10時過ぎであったため妻がサポートをし、土日は私がサポートをするという取り決めを妻と行いました。
学習計画が決まった後に、まずしたことが妻と私が中学受験の猛勉強です。
「なんか私が中学受験をする気分…。」
「ねぇ、全然わからないんだけど…。」
「ねぇ、流水算って何?方程式を使って解いたらだめなの?」
「ねぇ、私、結構物理得意だったんだけど、この電気の問題は何?キルヒホッフの法則使って解いたらだめなの?ねぇ?」
「方程式でしょー!!なんで方程式を使わないの!!!」
私も電車の中で勉強をしたり、お昼休みに勉強をしたり、仕事から帰ってきてから勉強をしたりと受験生に戻った気分でした…。
そして始まったTSSでの勉強。
子供はスクールIEとの違いに非常に驚いていました。(いや、嘆いていました…)
前の塾はどんだけ楽だったんだよ…。
前の塾の、逆の意味での凄さを感じました…。
妻からも、
「ねぇ、教えているとすぐにけんかになっちゃうの。私、教えるの向いてないのかなー。中学受験やめる?」
今だから、あのときのことが家族で話題にでると笑って話せますが、当時は家族崩壊の危機だったなー、としみじみ実感します。
そして、半年ぐらいの期間をかけて、何とか塾が先に進んでしまっていた分野の勉強が完了し、塾の宿題も私たちの知識が増えてきたためか、そのサポートをスムーズに行えるようになっていました。
年度終わりの、クラス分けテストで息子も何とか良い点をとり、一番上のクラスに入ることができました。
このときの息子は5年生です。
その③に続きます。