久しぶりの更新となりまして、申し訳ありません。
仕事や塾調査、また講演依頼や個別相談への対応などに追われ、なかなか更新ができずにおりました。
塾選びについては、個別の相談でも最も多く、またそのすべてにご返信もできていない状況であることから、以前にも記事にしましたが、あらためて書かせていただきます。
塾選びにおてい最も大切なことは『目的』によって『最適』が変わるところだと思います。
其の1(小学生編)
まず、小学生から。
ただ、中学生の塾選びにも参考になることが多数記載ありますので、一読をお勧めします。
小学生においては、中学受験志望の有無によって変えるべきだと思います。
さらに、中学受験を希望されない場合は、現状において学校の授業につまずきがあるのかどうかがポイントだと思います。
其の1-1(中学受験希望しない小学生編)
其の1-1-1(学校の授業につまずいているケース)
学校の授業につまずいていて、その補習を希望する場合は個別指導一択だと思います。
公立小学校の授業は、上位層の成績向上を目指した内容ではなく、全体の理解向上を図ることを目的としていることから、時間をかけたとても丁寧なものであり、難易度も高くありません。
それにも関わらずつまづいてしまうというのは、学校の授業をしっかり聞いていない、もしくは学校における丁寧な授業速度でも本人の理解速度を上回っていることが要因であると考えられます。
そのため、『前者』が要因ならば授業をしっかり聞くことが何より重要なので、マンツーマン形式の個別指導が最適であると考えられます。
このとき、自室で家庭教師に教えてもうらうというのは好ましくありません。
なぜなら、私も家庭教師のバイト経験があることから申し上げるのですが、どうしても雑談を多くなってしまうのです。
そのため、しっかりと環境が整備された個別指導塾で指導を受けるか、もしくは親御様が同席ができるリビングなどで家庭教師の指導を受けるのが宜しいかと思います。
もちろん、教師は学生より経験豊富で教授力が高く、かつ責任をしっかりと負う立場にある教師が宜しいかと考えますが、金銭的に余裕がない場合などは、教師が学生であったとしても集団塾よりは個別指導塾が理にかなっているかと思います。
また、『後者』が要因であるならば、授業速度が重要な要素となります。
授業時間的に考えましても学校より丁寧で進度がゆっくりな集団塾というのは私がつくば市内で調査をした限りでは存在しません。
そのため、やはり個別指導塾が最善になってくるかと思います。
其の1-1-2(学校の授業につまずいていないケース)
次に、中学受験を希望をしてない、かつ学校の授業にもつまずいていないという場合ですが、そのような状況で学習塾に入れる目的は、『中学に向けてだとか、学習習慣を身に付けて欲しいとか、あわよくば中学受験を・・・』とかだと思います。
このようなケースの場合、学校の授業の予習や復習をする塾というのは意味がありません。なにしろ、学校の授業だけで学校の成績は問題がないわけですから。
しかしながら、小学校の授業につまずいていないというのは、概ね全体の40%以内に入っているという状況が実際のところです。
その40%の中で、上位なのか中位なのか下位なのかは、小学校のテストや成績表では判断がかなり困難となります。
そのため、中学校に上がって順位が出てみたら、
ということが出てくるわけです。
ですから、学校の授業につまずいていない小学生で学習塾を検討されている方は、中学校に上がったときに上位に位置づけることができるような学習に努めるべきです。
それは、決して算数の特殊算を覚えるだとか、理科社会で中学受験を志す生徒が覚えるようなことを覚えていくとか、そういうことではないと思います。
むしろ、特殊算などに頼らなくとも発展的な問題に対応できる応用力、身近な事象や事柄、時事問題などに興味関心を持たせること、そして何より語彙力を養うことだと考えます。
学問のベースは『本』です。
昔のように、本が貴重な時代であるならばいざ知らず、今はとてもわかりやすい教科書や参考書があふれています。
学校の先生も教科書に書いてあることを全て説明はしないはずです。むしろ、教科書の内容がより吸収できようなベースとなる知識や背景を教えていくはずです。
それを踏まえて、生徒は教科書や問題集を通して学力を向上させていかなければなりません。
学校の先生の授業をしっかり聞いていればテストで100点とれるというのは、余程の能力を持ち合わせていない限り小学校までです。
長くなってしまいましたが、つまり
●『本』を正確に読める語彙力
●『安易に』公式に頼ろうとせずに、その根っこの部分の理解に努めようとする思考力
●『本』に自ら向かおうとする姿勢
が、中学校に上がってから上位に位置付けるためには必要になってきます。
それらを養ってくれるような学習塾でなければ、目的は達成しないと思います。
とりあえず、小学校のうちから塾に通わせてるから、
と安直な安心感を抱いたまま子供が中学校に上がった後に、予想とは違った中学校の成績表にショックを受けられる可能性が多分にあると思います。
まず、学生が指導をするような個別指導塾は論外だと思います。
結局、彼らはテキストに沿ってテキストに書いてあることを教えていくだけなので、通わせるだけ時間と金銭の無駄だと思います。
学校の授業につまずいていないのであれば、そんなことは学校の授業だけで十分です。
では、レベルが高めの集団授業はどうかというと、学生が指導するような個別指導塾よりは良いかと思いますが、上述しているような『思考力』や『姿勢』が育まれるのかと考えるといかがなものだろうかと思います。
その理由として一つの例をあげさせてもらいますが、茨城最大の某学習塾の算数・数学の授業は公式を『覚える』ことを最優先したものであると、私が調査をした限りでは把握しています。
例えば、速さの問題では、「み・は・じ」を覚えさせて、
という具合です。
私の考える『速さ』は、まず『速さとは何ぞや?』の理解が何より重要であると考えます。
速さとは単位時間当たりに進む道のりです。
それを深く落とし込んでいれば、『み・は・じ』という公式に頼らなくとも、さらには旅人算の公式を知らなくとも、速さの知識を応用させて難解な問題でも解けるはずです。
ですから、私が今、自分の子供に小学生がいて、語彙力や応用力を身に付けさせたいと考えるならば、都内にある算数好きの先生による、算数好きのための算数教室や、国語教室に通わせたいと思っています。
残念ながら、私が調査をした限りでは、そのような教室はつくば市にはありません。
次点となるつくば市の学習塾としては、2,3存在します。
・・・最近、学習塾関係者から「うちの塾を紹介して欲しい」とか「うちの塾の批判は止めて欲しい」といったメールを頂戴することが多くなっております。
私のブログの影響が、私の想定している以上に現れているようで、嬉しいようであり、怖いようであり、複雑な気持ちです。
そのため、その2,3塾については名前は伏せさせていただきます。
どうか、ランキングの方から私のお勧めしたい学習塾を察してください。
其の1-2(中学受験希望する小学生編)
次に、中学受験を希望されている方向けの学習塾の紹介です。
中学受験の難しいところは、県立高校入試とは違って試験が統一されていないところです。
そういう点では、大学入試に近しいかなと思います。
しかしながら、大学入試との大きな差異は、自分の立ち位置がわからないまま、志望校を決めてしまうところです。
もし、私が偏差値下位の高校に通っていて、その学校の友人が
といったら、
と表面上では言うかもしれませんが、心の中では
と思うはずです。
中には、本当にごくまれに自分の立ち位置を遥に超えた大学に合格をされる方もいらっしゃるかと思いますが、それは本当に稀有な事例で、基本的にはそのときの立ち位置に準じた大学に進学されるのが一般的だと思いますし、各高校の大学合格実績を見ても、やはり偏差値の高い高校から偏差値の高い大学に多く合格されるのが普通です。
しかし、中学受験は異なります。
まず、自分の立ち位置を把握することがそもそも困難です。
そして、現状の立ち位置を遥に超えた学校を志望されるケースが往々にあります。
さらに、地方限定となりますが、第一志望に合格をしなかった場合は、第二志望ではなく地元の中学校へ進学するというケースが多く見受けられます。
私に相談をされる方でも、9割以上は第一志望に受からなかったら、地元の中学校へ進学する可能性が高いとおっしゃられております。
これは、並木中等などの県立中学の影響が特に大きいかと思っています。公立なら良いけど、私立は控えたい、そして県立は全てが同一入試日というところでしょうか。
上述の状況を踏まえまして、私がお勧めをするのは、『マトモな』個別指導塾です。
その理由としまして、念願適わなかった場合、学習塾で学んだことをその先で生かしていくためです。
集団塾の場合、個々の状況は勘案せずに指導を進めていきます。
そのため、その指導についていける(その指導に適した能力を有する)生徒は身になること多いでしょうが、そうでない場合は、身になることが少ないということです。
さらに言うならば、生徒にとってレベルを遥に超えた学習は、自信を喪失させたりなど『毒』になるのはないかとも思います。
ですから、集団塾の授業に完全についていけるという確信があるのであれば、集団塾は合格を目指す上で、効率的で良い選択だと思いますが、そうでないならば、今後も続くであろう学問の道において『毒』になる可能性を考慮すべきだと思います。
従いまして、志望校合格を目指した指導を行いながらも、個々の状況を勘案してくれる個別指導塾が良いのではないかと考えます。
多くの個別指導塾の教師長にあたる人物は教育と無縁な世界から、転職をされている方がほとんどです。
私が調査をしたつくば市の個別指導塾の8割は間違いなくその通りです。
また、教師の9割以上は、学生や社会人のアルバイトであり、社会人教師を謳っている場合は、ほぼフリーターです。
もちろん、学生やフリーターだからといって見下しているわけではありません。
しかし、『個別指導』というのはその生徒の状況と目的をこれでもかというぐらいにしっかりと把握したうえで、日々の調整を加えながら、目標までに的確に導いていくのが本来の姿であると思います。
ただ、テキストに沿って指導をしていくのであれば、集団指導と何ら変わりません。
また、「学校の授業が・・・。」などと頻繁に仕事を休まれて、代行の先生が指導するのであれば、その代行の先生は担当する生徒をどの程度把握して、指導にあたられるのでしょうか。
5分、10分の引継ぎで担当する生徒のことをしっかりと把握できるのでしょうか。
また、使用しているテキストは適切なのでしょうか。
多くの個別指導塾では教室長にあたる人物がテキストを選定をされておりますが、『しっかり』とその生徒の状況と目標を鑑みて選定をできているのでしょうか。
できているところもあるのかもしれません。
しかし、その大部分は客側からはブラックボックスとなっており、把握できません。
でしたら、個別指導塾を選ぶリスクが大きすぎると思います。
少なくとも、私は自分の子供を任せたいとは思いません。
従いまして、『マトモな』という枕詞がつくのです。
この『マトモな』個別指導塾は私の調査した限りでは本当に稀有です。
しかしながら、其の1-1でも述べていますが、つくば市にあるその稀有な学習塾の名前はこの場では伏せさせていただきます。
申し訳ございません。
其の2(中学生編)
中学生では、次のように区分をしてお勧めをする学習塾を説明していきます。
●学力相応の高校進学(県内最難関私学等除く)を希望する場合
●現状より位置より高い高校進学を希望する場合
●県内最難関私学を目指す場合
●都内最難関私学を目指す場合
学力相応の高校基準は、平均点が280点(学園地区等除く)の実力テストをベースとして以下のように定めます。
しかしながら、平均点は中学校ごとに異なっており、特に学園地区は平均点が高く、逆につくば市北部などは低い傾向がみられるため、正確な判断基準をお求めの方は専門家に相談を仰ぐことが望ましいと思います。
さらに、下記の基準は合格者の平均点であり、合格最低点はもっと下がります。そして、合格者の平均点は入試の難易度に概ね左右されますが、合格最低点は、倍率などによっても大きく変わってまいります。
440以上 土浦一高
425以上 竹園高校
410以上 土浦二高
390以上 牛久栄進
370以上 水海道一高
320以上 牛久高校、土浦三高
270以上 水海道二高、伊奈高校、土浦湖北
これより、下位の高校は倍率が1倍を下回っているところがほとんどであり、その場合は、基本的に合格(合格最低点はない)となるため、割愛させていただきます。
其の2ー1(学力相応の高校進学を希望する中学生編)
この場合、『何を目的として学習塾を検討されているのか』についてですが、
とか、目的が明確でないケースが多く見受けられます。
まず、学校の実力テストにおいて、上述の合格基準点を平均的に上回っているのであれば、合格率は10割に限りなく近くなります。
なぜなら、学校で実施をされる実力テストと入試の難易度は、ほぼ同等であるからです。
そのため、基本的に学習塾通いは必要ないと思われ、また、目的が確固としたものでないと、その手段についての助言もできません。
私の意見としましては、
仮に、現状が合格基準点ちょうどぐらいであり、しかし現状よりもさらに上位の立ち位置で合格を果たしたいと考えているのであれば、現状の学習では不十分ということになります。
そのような場合は、学習塾へ通わせるというのは、有効な手段の一つになりうると思います。
その場合は、現状の学習レベルのワンランク上をピンポイントで学習を効率的にしていくことが重要となるため、全体の目標基準を決めて指導を行う集団塾よりも、個別指導塾が望ましいと考えます。
しかしながら、その生徒の学力を正確に把握し、かつそのワンランク上を的確に指導していくというのは、相当な技量が教師に求められると思います。
医者で例えるならば、
一方、
といったところでしょうか。
医者という非常に狭き門を突破してきた人でも誤診をされる場合があるので、アルバイト教師や学のない教室長的な人たちが、的確な個別指導を行うことのハードルの高さを認識されてください。
そのため、『マトモな』個別指導塾をお勧めします。
この『マトモな』個別指導塾は私の調査した限りでは本当に稀有です。
しかしながら、其の1-1でも述べていますが、つくば市にあるその稀有な学習塾の名前はこの場では伏せさせていただきます。
申し訳ございません。
其の2-2(現状より高い高校進学を希望する中学生編)
この場合は、『現状の立ち位置』と『目標とする高校』によってお勧めする学習塾が変わってまいります。
まず、『現状の立ち位置が目標とする高校のよりわずかに及ばず』で、『かつ目標とする高校が土一・竹高、または牛久・土三』であるならば、集団塾の方が金額的な面から良いのではないかと考えます。
上述の『わずかに及ばず』の目安ですが、土一・竹高志望の場合でしたら実力テストで410以上、牛久・土三であるならば実力テストで280点といったところでしょうか。
なぜ、『現状の立ち位置』と『目標高校』が関係をしてくるかといいますと、
そのため、土一・竹高志望の場合でしたら、『410~合格点まで』のギャップを埋める指導はしてくれますが、『~410点まで』の指導はしてくれません。
塾側は実力テストで410点をとれていることを前提とした授業を実施しますから、土一・竹高志望で410点未満であるならば、授業についていけずにその時間が無駄に終わる可能性が高くなると考えられます。
また、志望校を限定しているのは、集団塾の多くは2,3しかレベル分けをされておらず、そのコースの多くは『土一・竹高レベル』と『牛久・土三レベル』となっています。
牛久栄進の合格基準点は390点であるため、その差を埋めるためには『土一・竹高レベル』では高すぎて埋められず、『牛久・土三レベル』では低すぎて埋められずといった具合となってしまいます。
従いまして、集団塾を選ばれる場合は、子供のレベルと授業レベルをしっかりと確認したうえで、適切な塾とコースを選ばなければなりません。
そして、適切なコースがあり、かつレベルギャップが『わずか』であるならば集団塾が望ましいのではないかと考えます。
また、お勧めの集団塾については、其の1-1でも述べていますが、つくば市にあるその稀有な学習塾の名前はこの場では伏せさせていただきます。
申し訳ございません。
続きまして、目標とする高校と現在の立ち位置のギャップが『わずか』ではない場合、または、志望校のレベルが集団塾の授業レベルにマッチしていない場合は、個別指導塾一択だと思います。
ギャップが『わずか』でない場合の多くは、これから新しく習うことを今まで以上に深堀して覚えていくだけでなく、それまでに学習した内容の補習も必要になってきます。
そのため、個別指導塾に求められるのは、『現学力の的確な把握能力』と『ギャップを埋めるために必要な学習を見極める能力・実行力』であると思います。
言葉にすれば簡単ですが、この能力有している方は非常に優秀な方だと思います。
自分の周りをよく考えてみてください。
そういことは、往々にしてありませんでしょうか。
だから、ちょうど近所に個別指導塾があるかそこしようかしら。などと安易に決められない方がよろしいかと思います。
マトモな個別指導塾は本当に、稀有です。
よく、よく調べられてから決められてください。
私がお勧めする個別指導塾は、この場に記載するのは諸事情により差し控えさせていただきますので、ランキングの方をご参考にしていただければと思います。
其の2-3(県内最難関私学を目指す中学生編)
この2つの特徴は、まず入試問題が難しく、かつ合格点もかなり高くなっています。
そのため、学校の実力テスト9割を超えていたとしても、これらの入試で合格点に達するかどうかは微妙なところでしょう。
また、この2つは偏差値の上では僅差となっていますが、設問がだいぶ異なっていますので、それに応じた学習が必要になってきます。
他は対応しているといっても、口先だけなのでやめた方が良いです。
金銭的な面では集団塾に軍配があがりますが、江戸取・土浦日大のいずれかに特化してくれるのは個別指導塾です。
そのため、江戸取・土浦日大のいずれかにすでにフィックスしているのであれば個別指導塾の方がいいのではないでしょうか。
ただ、その2つの集団塾はどちらかというと江戸取の入試傾向に近い授業を行っていますので、江戸取なのであれば、その2つの集団塾のいずれかでもいいと思います。
集団塾は、夏期講習とかで合宿だのなんだのといって20万円ぐらい季節講習でとっていきますので・・・。
2つの個別指導塾はふだんの料金は高くなっていましたが、季節講習はだいぶ安かったので、トータルでは集団塾と変わらないか、むしろ安いと思います。
また、残り1つの個別指導塾は個人ではないので、何だかんだで年間100万円ぐらいとられると思います。
と、気になっていると思います。
しかしながら、諸事情でここでは申し上げにくいので、ランキングで察していただくか、個別にメールをしてきてください。(ただ、メールは必ず返信できるかはお約束はできません)
申し訳ございません。
其の3(高校生編)
執筆中