当初の予定では、今回は「息子がいかにして東大理Ⅰに合格できたか②」を綴る予定だったのですが、「江戸取中学から江戸取高校に進学させるのと、公立中学から土浦一高に行かせるのではどちらがよいのか」という質問が数件寄せられたため、前回に続き予定を変更して書かせていただきます。
江戸取中の手続き期間を確認したのですが、このブログを書くのはいささか遅かったようでした。
意見を寄せていただいた方には申し訳なく思います。
始めに私の考えから申し上げますと、両校の間に『教育レベル』では大きな差異はないかと思います。
使用している教科書のレベルも差異はほぼないです。
以下、もう少し詳しく綴ってまいります。
このクラスの学校を選択される方が重視する点として、『進学実績』があげられるかと考えます。
両校の進学実績をみますと、圧倒的に土浦一高の方が上です。
では、何がこの要因を作り上げているのかというと、生徒の『素養』であると思います。
土浦一高は公立高校で、江戸川取手は私立です。
公立と私立では生徒の層が完全に異なります。
そして、公立を進路先と決めている茨城県内の最上位層は土一か水戸一に進学をします。
しかし、私立を進路先と決めている茨城県内の最上位層は都内の私立へ進学をします。
つまり、合格者層の平均値はそれほど差がなくても、最上位層の素養は明らかに土一の方が高いと推測できます。
そのため、教育レベルに差異がなくとも、最上位に位置する子供の素養に差があるため、土一の方が東大へ進学する割合が高いものであると考えられます。
大きく異なるのは、金銭面と指定校推薦だと思います。
金銭面は言わずもがなです。
以下、指定校推薦につて詳しく綴っていきます。
江戸取は指定校として早慶クラスなどの一流私立大を複数持っています。
また、東大コースなどに在籍をしていると一般受験を促されるため、原則指定校推薦をもうらことができません。
そのため、中学から入学をした下位~中堅層の子供たちは指定校推薦によって、一般受験では受からないだろうというレベルの大学へ進学することが可能です。(※高校入学者の指定校推薦は後回しにされます)
一方、土浦一高も一流私立大の指定校推薦を持っていますが、推薦条件を満たす子供たちは一般受験によって、最難関の国立大学を目指します。
下位~中堅層の子供たちは指定校推薦をもらいたくても、内申条件を満たせずに断念せざるを得ません。
ですから、土浦一高では指定校推薦の枠が例年、多く利用されずに余ります。
以上から、学力が江戸取や土一の平均レベルで、指定校推薦にて一流私大への進学を果たしたいと考えているならば、江戸取の方が適しています。
よって、国立医学部や、最難関国立大学への進学を目指しているならば、どちらを選ばれても大きな差異はなく、どちらも選択肢に入っているのであれば校風で決めて良いのではないのかというのが私の考えです。