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茨城県立高校入試について

山パパ
いやはや、今年の県立高校入試の出題傾向には驚きました。
山パパ
まるで、時代に逆行をしていく勢いの入試だと思いました。

新指導要領のもとでは生徒が能動的に学習する「アクティブ・ラーニング(主体的・対話的で深い学び)」の視点が重要となり、評価の仕方も多様になります。そのため、知識を身につけるだけではなくそれを応用する力、思考力や判断力、自らの言葉で表現できる力をつけるための教育へと進化しています。なぜなら、それらの能力こそが、現代社会で求められているものだからです。

今年の県立高校入試ではそれをどのような形で試してくるのか関心を寄せていたのですが、県立中学入試に続いて、そのほとんどが選択問題という驚きの試験内容となっておりました。

もちろん、選択問題だからそれらを試すことができないというわけではないと思いますが、もう少し工夫のしようがあるのではなかろうか…と感じています。

この現象は、昨年の高校入試における採点ミスによる苦情を受けてのことだと思いますが、それを受けて試験の形式を選択問題へ移行するのではなく、優秀な採点官を雇うなどの方向へ進んで欲しかったというのが私の感想です。

試験の難易度としては、掲示板などを見ていますと易化したという意見が大勢を占めておりましたが、私はさほど変わらないのではないかと考えています。しかしながら、平均点は上がるのではないかとも考えています。

各教科別に私の私見を申してみますと、

国語:得点を稼げる最後の作文がなくなっていた点が平均点を下げる要素であると考えていますが、例年、正答率が低い他の記述問題もなくなっていたこと、文章自体は読みやすかったことから、例年通りの難易度ではないかと思います。

英語:得点を稼げる最後の自由英作文がなくなり条件英作文に変わった点が平均点を下げる要素であると考えていますが、例年、正答率が低い記述問題もなくなっていたこと、長文の読みやすさは変わっていなかったことから、例年通りの難易度ではないかと思います。

社会:正答率の低い記述問題がなくなったことが平均点を上げる要素であると考えていますが、歴史においてやっかいな年号が関係する問題が多かったこと、地理において資料の読み取り問題においてそれを読み解くための前提知識が増えていたことなどから、これまた例年通りの難易度ではないかと思います。

理科:化学変化における質量計算や、音の速さが関係する設問でひねりを加えてきており、これらに関しては正答率は低いのではないだろうかと思いました。しかしながら、全体的な設問の難易度としては例年通りの難易度ではないかと思います。

数学:数年ぶりに大問1で計算問題が復活していました。数学では大問4のヒストグラムの問題と大問6(3)あたりが問題作成者が力を注ぎこんだところでしょうか。しかしながら、全体的な設問の難易度としては例年通りの難易度ではないかと思います。

以上から、全体的な難易度としてはさほど例年と変わりはないと思うのですが、やはり選択問題が多数を占めるという出題形式、及び数学の計算問題復活が要因となって平均点は上がってしまうのではないかと思います。

つまり、上位層はそこまで変わらずに、下位層が選択問題故に適当に選択した設問でも当たってしまうことで平均点の底上げが起こると考えています。

よって、上位校の合格点は例年とさほど変わらずに、中堅~下位校において合格者の平均点が上がってくるのではというのが私の分析です。

来年以降高校入試を迎えられる方は、社会でSDGsに関係する問題あったので、昨今のニュースに日頃から興味・関心を持ち合わせることは大切だと思います。あとは、やはり教科書の内容をしっかり理解をして覚えていくことに変わりはないと思います。