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並木中等などの令和4年度入試について

今年も茨城県の県立中学校の入試が終わりました。

今年は例年と比べて入試の様相が大きく変わったことで、多くの方が戸惑っていることかと思われます。

とある関係者から入試問題と面接内容を得ることができましたので、私なりの見解を述べさせていただこうかと思います。

始めに今年度の並木中等の合格最低点の予想となりますが、他の方と概ね変わらずに150点台~160点台であるかと思われます。

山パパ
しかし!!!

今年は面接の比重がとても大きいのではないかと考えます。

なぜなら、今年度の入試では『結論』だけを解答させる形式であり、『課程』を勘案できないこと、また、そのことを並木中等などはそれを良しとしないであろうと思われるためです。

学問とは、始めに仮設をたてて、その仮説検証のために持ち合わせている知識をもとに、検証を重ねていくことで、仮設が正しいかどうなのかを突き詰めていくものです。

その適性を持ち合わせているかどうかを見極めるのが、適性検査であると私は考えており、以前に話す機会を設けていただきました並木中等の学校長は同等の考えを持たれておりました。

そのようなことから、筆記試験は第一選抜のような位置づけであり、面接が第二次選抜のような役割を果たすのではないであろうかと考えております。

昨年度までは、概ね140点以上筆記試験でとられた受験生はほぼ合格をされておりました。

それは、筆記試験で『課程』と『結論』を合わせて問う内容であったからです。

しかし、昨年度の適性検査における採点ミスの批判を受けたことから、筆記試験の内容を教育委員会は変えざるを得ませんでした。当然、学校側は『課程』を問うことができない筆記試験では適性を判断をできないと意見を上げたはずです。

その結果として、

各学校
プラックボックスである面接で『課程』を問うことにしよう!

ということになったのではないかと考えております。

以上のことから、筆記試験のレベルを考慮して、並木中等の筆記試験の合格最低点は150点台~160点台であり、土浦一高付属中は並木+10点、水海道一高付属中は並木―2,30点ではないかと考えておりますが、それに加えて、面接での内容が合否の判断を大きく左右するのではないかと考えます。

今年の面接テーマは「人を感動させるためにはどうすればよいか」というものであったと聞いております。

例年、並木中等は理系寄りのテーマであることがほとんどでした。

しかしながら、今年度は違っておりました。

理系がテーマとなりますと、考察をするためにはある程度の知識が必要とされます。

しかし、今回のテーマの場合では、『考え方』を純粋に問うことができます。

まず、「感動とはなんだろう」⇒「心が正の方向に大きくゆさぶられることだ」⇒「自分は今までの人生でそういった経験はあっただろうか」⇒「では他人を感動させる場合も同じようなことをさせればよいのではないか?」⇒「いやいや、待てよ。自分と他人では心が揺さぶられることが違うはずだ」⇒「では、まずその人がどういうときに正の感情をおぼえるかの確認が先決だ」⇒「そのうえで、その正の感情を大きく揺さぶる方法を考えてみよう」

といった『思考の課程』を純粋に見極めることができるテーマであると考えます。

来年度は、どのような試験となるのでしょうか。

今年の試験を踏まえて、再度調整を図っていくものであると思われますが、受験生がやっていくべきことは変わらないと思います。

学校で教えてくれる知識の完璧に習得をしていくこと、日ごろから様々なものごとに対して自分なりに考察をしていくこと、それに対して誰かと意見を交わしていくこと、算数の応用力を伸ばすこと。

試験の形式こそ変化が見られるものの、試験の本質は変わっていません。

県立中学校受験を目指されている方は、本質を見失わないように頑張ってください。