前回の続きで県立中学入試における参考指標について。
私が考える最も参考になる指標は過去問です。
並木中等や土一ならば直近の過去問で170点、海一ならば150点を超えていれば合格は大丈夫であると考えています。
なぜなら、最も本番の入試との類似性が高いためです。
ちなみに2025年度の合格最低点は(あくまで私が集めた情報に基づきます)、並木中等や土一が150点強、海一が130点強でした。
しかし、過去問をテスト代わりに利用するためには、試験範囲の勉強がある程度完了をしていないと難しいことがあげられます。
そのための模試になるわけですが・・・。
ちなみに模試ですと、有名どころは思学舎や茨進の模試でしょうか。
まず、思学舎の方ですが、試験の難易度が高すぎるのではと思います。
特に適性検査Ⅰ。
もう少し、茨城県立中の入試レベルに合わせないと、結果に対する合否の精度がかなり低くなるのでは推測しています。
昨今の茨城県立中学校の入試は、記述主体の2020年度以前と比べてかなり易化をしていることから、思学舎の模試の結果をそのまま受け入れることは宜しくないと思います。
一方の茨進の方が難易度的には入試水準に近いので、参考にするのであればこちらの方が結果に対する精度は高いかと思います。
ただ、茨進の方は思学舎とは逆に適性検査Ⅱの方の難易度が高い・・といいますか、底意地が悪い・・・といいますか、あえてミスリードをさそうような設問があるのでその点に留意すべきだと思います。
だから、
実際に、とある塾の方から、そこの塾生が思学舎や茨進の模試で平均点ぐらいにも関わらず合格を果たしていると聞きました。
その塾の方はこう言ってられました。
思学舎の模試などは難しいんです。
実際に、あの水準の設問が解ける必要はないんです。
もし、あの水準の模試で高得点をとらせようと思ったら、それこそ分厚いテキストを遊ぶ暇などなくマスターさせなければならないと思います。
うちは、宿題も出さない塾なので、そこまでの水準に持っていけないんですよね。
やっぱり、小学生は机に向かってする勉強も大事ですが、それ以外にも大事なことがたくさんあると思います。
だから、そういう時間も確保しないと教育者としていけないと思っているんです。
そのため、入試での合格水準を目指して効率性を高めて指導をしているんですよ。
と。
その通りだな、と思いました。
さすが、私の推しの塾長さんだなと思いました。
中学受験、それも特に適性検査という名の入試。
設問の幅が広いです。
自分の大切な子どもが受験をする学校の入試問題を、最低でも一度は親も解いてみるべきです。
学習塾は意図的に不都合な事実を隠しています。
例えばカリキュラムも本当であればAの方が合理的にも関わらず、ある事情からBを採用している場合があります。
教材もCの方が入試に合致しているにも関わらず、様々な都合からDという教材を採用していることがあります。
大切な子どものことを一番に考えられるのは親です。
もう一度言います。
自分の大切な子どもが受験をする学校の入試問題を最低でも一度は親も解いてみるべきです。